- 10月
- 2024年11月
Macworld 2010レポート(会場編)に引き続いてブース編を書いてみます。なお、このレポートは1ユーザーとして書いており、特に当社と関係するような話はありませんので、そのつもりで読んでみてください。
ブースを端から順に見ていくところでいきなり警官のコスプレをしている人を見かけたので話を聞いてみると、Police ScannerというiPhone向けのアプリケーションを開発していて、警察無線の傍受や、自分が取り締まりなどを見つけたときに他のユーザーに警告ができるという「微妙」なアプリでした。9ヶ国で使用できるようですが、日本は対象国になっていないので間違ってダウンロードしないようにしてください。
その警官コスプレのすぐ隣にミッキーコスプレをしているにーちゃんたちがいたので、そちらも見てみるとなんと同じ会社の製品でした(笑)。こちらはFastTracというアプリケーションで、ディズニーランドに行った際に効率的に乗り物に乗れるように周り方を提案してくれるというものです。日付と時間を入力して、曜日やイベント(クリスマスとかでしょうね)などに応じて変えてくれるそうです。[
Using predictive technology」ということで、どのように予測するのかはあまり定かではないですが、何も考えないよりも効率的に回れるのかもしれません。ただし、これも日本のディズニーランドでは使えないと思いますので、お気を付けて。
日本でも出ていましたし、自作の話もありましたが、iPhoneを操作できる手袋が15ドルだったのでお土産がてら買ってみました。手袋というよりも軍手な感じですが、操作としては普通にできるので冬にはちょうど良いかなと思います。
その後もブースを回っていたら、革系と布系の手袋が2ヶ所に出ていましたので、割とホットな製品なのかもしれません。確かに、実際自分でも手袋しているときにiPhoneを操作したくなって手袋を取ることが多くあるので、非常に便利な製品です。今度時間があったら手芸してみたいところです。
実は、あるiPhone用のスピーカーの構造がちょっと面白かったので参考のためにサンプルとして購入をしたのですが、そのスピーカーよりも興味深かったのがその支払い方法でした。1コマしかないブースで、普通に考えるとクレジットカードは使えないと思っていたら、カードでも良いよというので、どのように決済をするのかと思っていたらおもむろにiPhoneを取り出して、決済をはじめるというのです。アプリケーションとしては上から3段目、右から2番目の「CC Terminal」を使用します。
アプリケーションを起動したら、カード番号、有効期限、金額、セキュリティコードを入力します。その後にサイン画面が出てくるので、そこに指でサインするだけというステップなので特に難しいことはありません。その後にメールアドレスを登録すると、レシートが送られてきます。
メール添付で送られてきたのが上記のPDF(ここでは画像に変換しています)ですから、自分がサインした内容はわかるようになっています。
Apple StoreもiPod touchを使用したクレジットカード決済システムを採用していて、カードスキャナー(スライドタイプ)が付いたケースを装着して、そこでクレジット決済ができるようになっています。2回決済をしましたが、100ドル以上の場合と以下の場合で分かれているのかもしれませんが、1回目(100ドル以上)の場合には画面にサインをしましたが、2回目(100ドル以下)はサインをしないで決済を終えました。これはAppleが独自に開発設計した決済システムということで、かなり特殊な状況下でしか使えないようです。
今回のブースでの決済は、カード番号を自分で入力するという手間はあるものの、特にハードウェアを必要としないで決済ができるというのは手軽で良いと思いました。もちろん、あらかじめカード決済会社との契約が必要なのですが、聞いたところによると、それほど難しい手続きもなくアカウントを取得できるということでした。考えてみると、ウェブ経由で決済するときは手打ちで情報を入力するわけですから、それと似たような形でしっかり暗号化されてできるのであれば、仕組みとしては変わりません。
日本でこのシステムが使えるかどうかはわかりませんが、お店でこういう形で決済ができるようになるとフリーマーケットや露店などでもカード決済ができるようになりますね。スピーカーについては全然触れずにこのブースは終わりにします(笑)。
バッグで有名な「Targus」が早くもiPadのバッグを展示していました。実のところ当社もAppleの発表の翌日から作り始めて、先週到着していました。そして、Appleなどとのミーティングで使っていたのですが、その段階ではまだどこも持ってきていなかったようで、かなり早い方だなと思っていたのですが、さすがはバッグメーカー、ノウハウがあるので作るのが早いです。我々はあまり経験がないので、ファーストサンプルはすぐにできましたが、もう少し改良が必要です。そして、今は工場がある中国が旧正月で休みなので、進めることができません。また旧正月明けから一気に完成に持ち込んでいきたいと思っています。
そんな状況はさておき、そのTargusのバッグ類はいくつかでていたのですが、見た目と質感で上記のバッグが一番良い感じでした。iPadはこういう高級感のあるものに入れてみたいですよね。
カラオケのアプリをデモしていた人がこんなファンキーな感じでした。でも、説明を聞いてもわからなそうだったので、写真を撮るだけにとどめてみました。この人は、以上です。
Macworld会場からホテルに戻ってきてみると、Office for Mac 2011のニュースが掲載されていて焦りましたが、Macworldオープン直後には少なくともブースではそういう素振りはなく、「Mac Office Loves You」というよくわからないキャッチコピーでWordやExcel、PowerPointにMessengerのアイコンを模したキャラクターがビデオや写真で飾られていました。それに合わせたカラーのMacBook Proも展示されていました。
ところで、このキャラクターたちをよく見てみるとメールやアドレス、スケジュールを統合管理するEntourageのアイコンを模したキャラクターだけいないのに気付きます。このキャラたちは基本的に会話をしてくれないのですが、Entourageはどうしたの?って聞いたら、身振り手振りで「クビになったのでいない」と残酷な回答をしてくれました。実際、Office 2011ではEntourageに変わってOutlookになるようなので、言っていることは正しかったのですが、なんという残酷な仕打ちなのでしょうか(笑)。私自身は昔からEntourageを使っているので、今後無くなってしまうのは悲しいところですが、Outlookがその代わりとして進化したものになってくれることを期待しています。
iPod/iPhoneアクセサリー系のメーカーがCESに行ってしまった中で、一番元気が良く、「筋の良い製品」を展開していたのが「Trexta」というトルコのメーカーでした。このメーカー、iPhoneやiPod関係だけでなくバッグなども製造しているのですが、まずデザインと素材感が良いのでApple好きな人たちに喜ばれるモノ作りとなっています。
さらに面白いのはいろいろな工夫を加えていて、ただのデザインの良いケースに止まらないところです。このケースは3個セットになっていて、ペンも付属してくるということでしたが、そこで自分の好きな絵を書けるというオリジナリティ溢れる製品です。
さらにこちらは可愛いiPhoneホルダーです。ストラップにもかけられますし、ケーブル長を調節する場所もあります。左右上下が非対称なのもおしゃれ感の強いデザインであるといえます。若干、ホールド感に乏しいのが危険かなとも思いましたが、とても良いコンセプトとデザインだと思いました。
また、ブースの人たちが活気に溢れているところも非常に好印象でした。みんな自分たちの製品を愛しているということが十分に伝わってきました。うまくするとこのメーカーは大きくなるのではないかと思います。
最後の逸品は前にFingeristが受けた称号「Crap Gadget」に属する製品かもしれません。ワイヤレススピーカーと謳われていましたが、たしかにAirMac Expressが後ろに刺さっているのでワイヤレスで音を再生できるのですが、これってないですよね…。ノイズも酷く拾いそうだし、音も悪そうです。ただ、面白い発想と言えば面白いので、注目は浴びていました。
以上、他の方の琴線に触れるかどうかはわかりませんが、私が面白いと思ったものだけを厳選してレポートしてみました。なお、iPhoneアプリエリアは人が多すぎたのと、日本では使用できないものも多かったのであまりしっかりと見ていません。そっちに掘り出し物があったかもしれませんが、今となってはわかりません。
もう、明日(金曜日)の朝の飛行機で帰国するスケジュールなので再度行くこともできませんが、お昼から夕方5時くらいまでの時間で、ほとんどのブースを見て回れるほどの規模になってしまっていました。もし次があったとしても、これを理由にサンフランシスコに出張するのは厳しいかもしれません…。それでも、今回のMacworldは非常に盛況だったといえます。このコミュニティがなくなってしまわないことを祈るだけです。
あわせて読みたい
このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
コメントを投稿
ログイン
登録
他のサービスIDでログイン
Log in with Facebook Log in with Twitter Log in with Googleログインせずに投稿する場合には名前とメールアドレスを入力してください。
管理者の承認後、コメントが表示されます。